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ポーリッシュ・トラッドの先鋭「Warsaw Village Band」の新譜、「Nord」を聴く [音楽:ポーランド]

昔、「TVFolk.net」という、ヨーロッパのトラッドバンドの映像を紹介するサイトがあってですね、東欧から旧ソ連各国、広範な地域の選りすぐりが見られてかなりお世話になりました。今では各国で音楽ポータルができているから役割を終えた部分もあるんでしょうが、情報が集約されていると便利な部分もあるので、なくなってしまったのは残念。

その中に、この映像があったんですよ。




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Warsaw Village Band(Kapela Ze Wsi Warszawa)はその名のとおり、ポーランドはワルシャワを拠点とするトラッドバンド。この「in the forest」が収録された「Uprooting」は彼らの3枚目のアルバムです。切れの良いリズムをバックに、うねる弦のアルコとダルシマーの甲高い音がとても特徴的。そしてパワフルな東欧伝統歌唱。更にはHip Hopの要素まで取り込んだオリジナリティあふれるサウンドに耳を奪われます。

バンドの歴史は結構長く、wikiによれば1998年に結成され、ベルリンの壁の崩壊後グローバリズムの波に揉まれるポーランド人のアイデンティティを憂いて結成されたのこと(意訳しすぎ?)。そんな彼らも、2008年の4th「Infinity」以来音沙汰がありませんでしたが、ようやく今月、待望の新作「Nord」を発表してくれました!!



Magdalena Sobczak-Kotnarowska - voice, dulcimer, violin
Sylwia Świątkowska - voice, violin, płock fiddle, bilgoraj suka, cello, folk bass
Ewa Wałecka - voice, violin
Piotr Gliński - baraban drum, percussion.
Paweł Mazurczak – double bass
Maciej Szajkowski - polish frame drum, percussion

基本的なスタイルは前作までと変わらず、相変わらずのハイテンションなトラッドサウンドを満喫させてくれます。それに特筆すべきは、なんとあの、スウェディッシュ・ラジカル・トラッドの伝説、「Hedningarna」が2曲で参加している!伝説とか言って、まだ現役で活動してる彼らですが、「うちら地元じゃ解散してると思われてんのよ」なんてこと言ってるぐらい、彼らの活躍もなかなか耳にすることができなくて寂しかったですが、一曲目から、Hållbus Totte Mattssonのハーディ・ガーディが大活躍。2曲目なんか完全にバンド乗っ取ってるよ!それにトランペット/フリューゲルホーンの参加もあり、緊迫感あふれるセッションを楽しませてくれます。また7曲目「Kołysanka Konopna」のように、ポーランドというよりロシアン・トラッドに近いアカペラを披露してみたり、新たな境地も展開しており、4年の空白を感じさせない充実したアルバムになっています。

地元ポーランドではすでに入手可能なので、日本でも早く発売になるとよいですね。

追記:Hedningarnaの新譜、出てましたね。
スウェディッシュ・トラッドの大御所、Hedningarnaの新譜、「&」は、なんともユニークというか
Nordも、国内盤、出ますね。
Warsaw Village Bandの新譜、「Nord」ようやく国内発売


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