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スウェディッシュ・トラッドの大御所、Hedningarnaの新譜、「&」は、なんともユニークというか [音楽:北欧]
梅雨明けて、むしむし暑かったと思えば、いきなり涼しくなったり。去年ほどではないけれど、今年も天候不順か。なんて言ってる場合じゃない!週末にポーランドのCDショップから新譜の案内が来てて、ぼ~、っと眺めてたら、Hedningarnaの文字が飛び込んできて、もうびっくり。デジタル・ダウンロードでは、とっくの昔、4月末にHedningarnaの新譜が発表されてるじゃないですか!全然気が付かなかった。Warsaw Village BandやŻywiołakの紹介した時に名前出しながら、まさか新譜出してくるなんて思いもしなかった。独自ドメインの新サイト作ってることすら気がついてなかったし。
http://www.hedningarna.net/
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Hedningarnaは1988年にスウェーデンで結成されて、ノルウェーのGarmarnaとともにいわゆる「ラジカル・トラッド」のムーブメントを引っ張ってきたという、もうわたしなんかが論じるようなことはなにもないぐらいの大御所なわけですが。
ところで「ラジカル・トラッド」っていう言葉は、日本だけで通用する言葉みたいですね。あえて言うなら、folk rock、avant-garde folk、といったところか。
1989年にデビューアルバムを発表して、当初はアコーステックな伝統楽器のみを用いた音楽を作っていたのが、セカンド、「Kaksi!」で大変身。フィンランドの女性ボーカル2人、 Sanna Kurki-SuonioとTellu Paulastoを迎えて、エレクトロニクスも大々的に導入して、彼らの音楽性を決めた記念碑的アルバム。
わたしが初めてHedenigaraに出会ったのもこのアルバムから。六本木のWAVEで推してたのを恐る恐る買ってみたら、呪術的なボーカルがもう快感!とんがった音楽だったらWAVEっていうの、懐かしいなぁ。
このセカンドアルバムを聴いたあとにファーストを手に入れたので、しばらくはファーストが物足りなかった。ファーストも、北欧の伝統音楽を独特のグルーブで演じる好アルバムなんですけどね。
1994年には、サード、「Tra」を発表。タイトルは「wood」って意味らしいです。これがまた、前作にもまして妖しい魅力を放つパワフルな逸品。
たしかこのあとしばらくした頃に、国内盤が流通するようになった記憶が。彼らの活動もピークを迎えた感じ。
このあとSannaとTelluは、出産やらなにやらでフィンランドに帰ってしまい、バンドを離れてしまいます。二人の穴を埋める形で、フィンランドのヨイク歌手、Wimmeなどを迎え、1996年に「Hippjokk」を発表。相変わらずの意欲的な音作りで気を吐くアルバムですが、やはり女性ボーカルの抜けた穴は相当大きい。わたしにはちょっと物足りなかったです。
その後Sannaが復帰し、新ボーカルにAnita Lehtolaを迎え、1999年に「Karelia Visa」を発表しましたが、そのあとメンバーのソロ活動がちらほら聞こえてくるだけで、バンドとしては10年以上音沙汰がなかったわけですよ。
そこへようやく、ニューアルバム。早速買いましたよ。
ドキドキしながらアルバム再生。一曲目聴いてみて、「?」。「&」じゃなくて、「?」。曲はもう、Hedningarnaでなきゃ作れない、って感じなんだけど、サウンドが、今までの彼らとねじれの位置にあるというか。打ち込みみたいなビートに、オッサンボーカルが乗る。面白いんだけど、期待してたのとちょっと違う。2曲目の「Morafjälls」は、Hedningarna印の曲が意欲的なサウンドにのせて繰り広げられててすっごくいいんですが、このあとも曲ごとに雰囲気が変わって、なんともとっちらかった感じ。4曲目「Vem är jag」とか、すっごく出来の悪いヒップホップというか。とにかく、迷走してる、といった印象です。個々の曲はそんなに悪いわけじゃないのですが、「Hedningarna」という名前が重くなってしまったのか。Sannaがいないのがものすごく痛い。それに、Żywiołakのようなフォロワーが育ってきているから、意気込みすぎちゃったのかもしれませんね。
それでも彼らの活動が表舞台に出てくるのは歓迎です。新たなメンバーでツアーも決定しているようですし、今後の活動に注目したいですね。
http://www.hedningarna.net/
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Hedningarnaは1988年にスウェーデンで結成されて、ノルウェーのGarmarnaとともにいわゆる「ラジカル・トラッド」のムーブメントを引っ張ってきたという、もうわたしなんかが論じるようなことはなにもないぐらいの大御所なわけですが。
ところで「ラジカル・トラッド」っていう言葉は、日本だけで通用する言葉みたいですね。あえて言うなら、folk rock、avant-garde folk、といったところか。
1989年にデビューアルバムを発表して、当初はアコーステックな伝統楽器のみを用いた音楽を作っていたのが、セカンド、「Kaksi!」で大変身。フィンランドの女性ボーカル2人、 Sanna Kurki-SuonioとTellu Paulastoを迎えて、エレクトロニクスも大々的に導入して、彼らの音楽性を決めた記念碑的アルバム。
わたしが初めてHedenigaraに出会ったのもこのアルバムから。六本木のWAVEで推してたのを恐る恐る買ってみたら、呪術的なボーカルがもう快感!とんがった音楽だったらWAVEっていうの、懐かしいなぁ。
このセカンドアルバムを聴いたあとにファーストを手に入れたので、しばらくはファーストが物足りなかった。ファーストも、北欧の伝統音楽を独特のグルーブで演じる好アルバムなんですけどね。
1994年には、サード、「Tra」を発表。タイトルは「wood」って意味らしいです。これがまた、前作にもまして妖しい魅力を放つパワフルな逸品。
たしかこのあとしばらくした頃に、国内盤が流通するようになった記憶が。彼らの活動もピークを迎えた感じ。
このあとSannaとTelluは、出産やらなにやらでフィンランドに帰ってしまい、バンドを離れてしまいます。二人の穴を埋める形で、フィンランドのヨイク歌手、Wimmeなどを迎え、1996年に「Hippjokk」を発表。相変わらずの意欲的な音作りで気を吐くアルバムですが、やはり女性ボーカルの抜けた穴は相当大きい。わたしにはちょっと物足りなかったです。
その後Sannaが復帰し、新ボーカルにAnita Lehtolaを迎え、1999年に「Karelia Visa」を発表しましたが、そのあとメンバーのソロ活動がちらほら聞こえてくるだけで、バンドとしては10年以上音沙汰がなかったわけですよ。
そこへようやく、ニューアルバム。早速買いましたよ。
ドキドキしながらアルバム再生。一曲目聴いてみて、「?」。「&」じゃなくて、「?」。曲はもう、Hedningarnaでなきゃ作れない、って感じなんだけど、サウンドが、今までの彼らとねじれの位置にあるというか。打ち込みみたいなビートに、オッサンボーカルが乗る。面白いんだけど、期待してたのとちょっと違う。2曲目の「Morafjälls」は、Hedningarna印の曲が意欲的なサウンドにのせて繰り広げられててすっごくいいんですが、このあとも曲ごとに雰囲気が変わって、なんともとっちらかった感じ。4曲目「Vem är jag」とか、すっごく出来の悪いヒップホップというか。とにかく、迷走してる、といった印象です。個々の曲はそんなに悪いわけじゃないのですが、「Hedningarna」という名前が重くなってしまったのか。Sannaがいないのがものすごく痛い。それに、Żywiołakのようなフォロワーが育ってきているから、意気込みすぎちゃったのかもしれませんね。
それでも彼らの活動が表舞台に出てくるのは歓迎です。新たなメンバーでツアーも決定しているようですし、今後の活動に注目したいですね。
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