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ロシアの美しすぎるacoustic psycho-folk / Ethereal Wave、「iamthemorning」 [音楽:ロシア]



まさに「天上の音楽」!「美しすぎる〜」とかも陳腐な表現ですが、そういう言葉しか思い浮かばない。

2013年4月10日追記:国内盤がついに発売になりました!
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「iamthemorning」は、サンクトペテルブルク出身。ボーカルのMarie MoleskineとピアノのGleb Kolyadinの2人が中心メンバー。他にストリングスやギター、ドラムスなどが適宜加わるプロジェクト形態のようです。

Marie Moleskineは、2007年から2009年までVeell率いるエレクトロニカ/アンビエント系のプロジェクト、「iky que」のボーカルとして活動していたそうです。楽曲はコンピレーションの一部として出ていたようですが、アルバムは出さなかった模様。


iky que活動停止後に結成したのが「iamthemorning」。2010年に活動を開始して、昨年春に発表したデビュー・アルバム、「~」が彼らのオフィシャルサイトで公開後、ヨーロッパのインディプログレシーンで大注目。

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iamthemorning初のライブアルバム、「From the House of Arts」は、23日発売予定

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バンド構成や音からは、隣国ウクライナの至宝「Fleur」を連想するところもありますが、「Fleur」のOlena & Olgaのボーカルがロシア音楽の歴史を感じさせるのに対し、Marie Moleskineのボーカルは、垢抜けているというと語弊がありますが、クラシック音楽の教育を受けてきたバックグラウンドがそうさせるのか。表現手法としては特に目新しいものはないですが、とにかく曲が良い。美しいメロディに堅実なアンサンブル。

ピアノを伴奏にMarieのコーラスが美しくかぶるオープニング「~ [Intermission I]」から、ピアノとストリングスによるアンサンブル「Inside」の流れは、ぱっと聴いた所ではヒーリング風で油断しますが、ギターやリズムセクションが入ってくる後半は、一転してダークなゴシックロックテイストで美味しすぎる。そしてチェンバープログレな3曲目「Burn」以降、硬軟緩急織り交ぜて美しい音世界を紡ぎ上げています。グランジ風なサウンドを絡めた8曲目「Scotland」や11曲目「Monsters」、あるいは変拍子なプログレ楽曲の16曲目「I.B.Too」とか、かっこいいですね。なにはともあれご一聴あれ。

ちなみにMarieは「iamthemorning」と並行して、「poloniumcubes」「sleepwalking music」というプロジェクトでも活動しています。
「poloniumcubes」は、ピアノ主体のインスト。アルバムタイトルが「diary I」で、曲名はみな日付。音楽による日記、みたいなコンセプトなのかな?neofolk的な曲だけではなく、ジャズ風味、アンビエント、エレクトロニカ、チェンバー、と、コロコロと表情が変わる曲達。そして「sleepwalking music」の方は、「poloniumcubes」と音の傾向は似ていますが、より内省的で耽美な印象。「iky que」での盟友Veellと共演した曲「you try, you fail again」など、ポストロック的な曲もありたのしいです。
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