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イタリアン・プログレの気鋭、「Accordo dei Contrari」の最新アルバム、「Kubai」を買った! [音楽:南欧]

「Accordo dei Contrari」は2001年にボローニャで結成。当初はベースレスのトリオだったのが、メンバーチェンジを経て2004年にはヴァイオリンを含むクインテットになったそうな。

で、2006年にファースト・アルバム、「Kinesis」を発表。ところがレコーディング直前にヴァイオリンのVladimiro Cantaluppiが脱退してしまい、収録はゲストを迎えて行った模様。



そのファーストアルバム、直前の騒動は微塵も感じさせない完成度の高いものになっています。彼らの音楽はArti E MestieriやPFMなどのイタリアン・プログレの良き伝統を受け継ぐ、テクニカルなジャズ・ロック。ArtiとかPFMとか、再結成した後の作品はおっさんロックで全然聴く気しないんですけど、そんなんじゃなくて、初期の衝動あふれる切れ味するどいジャズロックを受け継ぐ、まさに正統派、といったところ。一曲目「Lester」の冒頭から緊迫感あふれる変拍子の嵐。変態プログレファンにはたまらない。

そして2011年に発表したのが「Kubai」。発売当初から気になってたけど、他のもの買うのが忙しくて放置してた。けどここ最近の円安傾向にあわてて購入した次第。


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カンタベリー・ロックの重鎮、Richard Sinclairがボーカルで参加した1曲目「L'Ombra Di Un Sogno」は、まさに教科書的なカンタベリーサウンド。でも曲はイマイチ盛り上がりにかけておもしろみがないかな。2曲目以降が本領発揮。「Arabesque」はタイトル通りの中近東風メロディが楽しい。3曲目「Più limpida e chiara di ogni impressione vissuta, part I」は手に汗握るスリリングな変拍子アンサンブル。続く「GB Evidence」は、かの「Mahavishnu Orchestra」を彷彿とさせるインタープレイが心地よい。「Dark Magus」は再びカンタベリー風ジャズ・ロック。ハモンドの咆哮やアナログシンセが暴れまくるところが、1曲目より面白い。で、ヘビーチューンの「Battery Park」で締められる。充実のアルバムです。

ちなみに私は公式サイトからmp3で買ったんですけど、rarでメディアが供給されましたが解凍したら3曲目「Più limpida 〜」のファイル名が化けてunixファイルとしてしか認識されなかった。でもファイル名替えて拡張子つけたらちゃんとmp3ファイルとして認識。多分ファイル名のアクセント記号が悪さしたんだろうなぁと推測。もし購入して同じような症状出たらご参考まで。バンド側にメールで症状伝えたので、今後は改善されてならないかもしれませんが。

そうそう、メールのやり取りはベーシストのDaniele Piccinini氏としたんですけど、その中で彼が、「日本でライブやるのが夢だから、どこかのフェスとかクラブでうちらの曲かけてるとこ知らない?あったら教えて。」みたいなこと言ってました(超絶意訳)。あいにく私はそういう伝手ないので、もし、どなたかプロモーターの方とかこの記事見たら、彼らに声かけてあげてくれないかなぁ。

2014年7月4日追記:新譜出てます!
新世代イタリアン・プログレを代表するAccordo Dei Contrariがサードアルバム「SdC」を発表
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