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Pelageyaの「Девушкины песни(Girl's Song)」を買った。 [音楽:ロシア]

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Pelageya(Пелаге́я Серге́евна Ха́нова)は、ノボシビルスク出身のフォーク・ロック歌手。同じくロシアを代表するトラッド系のボーカリスト、「Inna Zhelannaya(Инна Желанная)」のライブ・アルバム、「Winter(Зима)」にも参加しているので、ロシアンプログレファンにはおなじみかもしれません。


ジャズシンガーの母を持つPelageyaは、弱冠9歳でロシア民謡のコンテストで優勝し、10歳でレコードデビューを果たすといった神童ぶりを発揮していた模様。そのEP、「ЛЮБО!」の楽曲は2003年のファーストアルバム、「Пелагея」にも収録されていますが、これは、いかにも、って感じのロシア民謡風アレンジであんまり面白くないです。いわゆるロシア赤軍合唱団Red Army Choirみたいなアレンジを想像していただければ。

しかしながら、Pelageyaの堂々とした歌いっぷりは、さすがに感心せざるを得ない。さらに、EP発売後に収録された曲は大分声変わりが進んだこともあり、ティーンエージャーとは思えない貫禄が見られます。アレンジもロック寄りの感じが出てきて楽しめる。ちなみに3曲目「Позарастали стёжки-дорожки」は、ベッリーニの歌劇「ノルマ」のアリア「Casta Diva」にロシア語詩をつけたものらしいですね。

そして2007年に発表されたセカンドアルバムが、今回購入した「Девушкины песни(Girl's Song)」。いや、もう、1曲目の「Valenki」からぶっ飛んでいる。強烈なトライバルヒップホップ。ファーストアルバムとはえらい違いです。アンビエント的なイントロからポップなバラードに雪崩れ込んでいく2曲目「Vek」、伝統的なロシアントラッドといった趣の4曲目「Razlilas'」などなど、バラエティに富んだ内容。6曲目「Pozarastali Stjozhki-Dorozhki」は、「Позарастали стёжки-дорожки」のアルファベット表記。大胆なトランス系アレンジの再録です。
そこそこ面白いアルバムですが、アレンジなどにプログレ好きとしてはちょっと物足りないところがあるのも事実。Pelageyaは基本的に中庸なポップス歌手なんですね。

ちなみに現時点での最新アルバムは、2010年発表の2枚組CD、「Тропы(Trail)」。これの収録内容もだいぶ振幅の大きい曲揃い。ロシアンポップスの伝統を受け継ぐ「中庸的」な曲がメインでちょっと物足りないのですが、フュージョンチックなサウンドがさわやかな「Колечко」とか、あるいは、「Снежочки」や「Старики」みたいにペイガン・メタルっぽいアレンジになったりとか、それなりに楽しめる。おしまいの変態的ファンク臭漂う曲、「При лужке (дуэт) (Бонус)」みたいな側面がもっと強いと最高なんだけど。


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