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フレンチ・チェンバー系プログレ、「Taal」を聴く [音楽:西欧]

Amazon MP3ストアの「ダブル20%OFFクーポンキャンペーン」も、本日いっぱい。キャンペーン期間が残すところあと僅かとなりました。先に書いたPelageyaの他に買ったもう1枚は、こちら!


Taalはフランスのプログレバンド。セカンド「Skymind」は持ってたんですが、ファーストの方はまだ買ってなかったのでこの機会に購入してみました。


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まぁでも、買って聴いてみた感想は、正直いって、イマイチかな、なんですけど。
バンドに関しての詳しいことはよく知らないんですが、セカンドは、やっぱりウェブラジオで聴いて買ったんだったかな?セカンドはRIO/チェンバー系の、なおかつフランスらしいひねくれた感じがユニークなアルバムだったんですが、このファーストの方は、まだこなれてない、っていう印象。断片的には面白い音がいっぱいある。で、iTunes/amazonで試聴できる範囲では結構面白く感じるんですよ。例えばタイトルナンバーの「Mister Green」とか、ホーンとギターの絡みがひょうきんで、しかもボーカルの声質がLes Craypoolに似ていたりして、Primusを連想させる佳曲。しかしながら全体聴くと、色々やりたいことを詰め込んで、まとまりがつかなくなった感じ。冒頭から15分超の大曲とかですが、これももっとそぎ落として半分〜1/3ぐらいにまとめたらよかったんじゃないかな?「Aspartamus」とかも、前半や終盤、シンフォ的なシンセの上でギターが咆哮し、それにスラップベースが絡んで、とか、中盤は5拍子でリフの応酬とか、聞き所がないわけじゃない。時間があるときにゆっくり聴くぶんにはいいかな。

セカンドの方はですね、雑食ミクスチャー的な傾向が驚くほど有機的に組み立てられてて、むちゃくちゃ面白いんですよ。楽曲がよく練り上げられている。たとえばドラムンベース的なリズムの上でマス・ロック的にフレーズが積み上げられていき盛り上げる1曲目のタイトルナンバー、「Skymind」。中盤以降は木管や弦、マレットも交えた楽器群が神経質なリフを絡ませて完成度の高いプログレ楽曲になっている。一転して2曲目「Yellow Garden」や3曲目「Blind Child」はフレンチミュゼットの香りも漂う小粋な曲たち。とくに「Blind Child」は女性ボーカルも交えたメローなナンバーで楽しい。「The Purple Queen's Lips」はヒステリックなギターリフとストリングスの絡みから、ファンキーなジャズロックへと雪崩れ込み、そしてバラード調、ブルースロック調へとどんどん表情を変えていく組曲。終曲「Stratus」はスペースロック的な激しいパートと、アラビックでメローな風情パートが入れ替わり立ち代り紡がれて、いつの間にかラウンジミュージック的になったり、13分という長尺を飽きずに聴かせる芸達者ぶり。このアルバムは大推薦です。


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Pelageyaの「Девушкины песни(Girl's Song)」を買った。
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