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「Alice in Chains」の新譜と、「Insane Prototype」 [音楽：北米]
うぎゃー、AICが新譜出してたなんて知らなかったよ～！
先日アメリカのプログレ専門ウェブラジオ、「Aural Moon」を聴いていたらいきなり「Stone」がかかったもんでびっくりした。AICはプログレか！って、びっくりしたのはそこじゃないから。
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AICには90年代ハマりました。セカンド「Dirt」をたまたま手に取り、その音楽性にノックダウン。グランジ系のバンドは当時ほとんど聴かなかったんですけど、ひたすらダウナーなサウンドにひねくれまくったメロディ。確かにプログレ的な側面もありますね。ギター/ボーカルのJerr Cantrellは幼少の頃クワイヤに属していて、グレゴリア聖歌なんかと同時にストラヴィンスキーあたりの曲も歌っていたとかどっかのインタビュー記事で呼んだ記憶があります。プログレッシブなハーモニーを生み出すのもむべなるかな。
その後、「MTV Unplugged」までほとんどのアルバム/EPを買いましたが、Layne鬼籍入り。がっくりしたなぁ。Layneのボーカルは、それだけで1つのジャンルを確立しているといってよい稀有な存在でしたよね。Layne亡き後のJerryのソロアルバムも買いましたが、「Boggy Depot」はよかったけど、「Degradation Trip」はあまり聴いてない。いや、suicidal tendensies時代からファンだったつるじろうさんとの顔合わせはむっちゃ興奮しましたけど。
で、4年前のAIC復活はびっくりしました。けどシングル聴いてちょっと期待はずれだったので、アルバム買わなかったんですよね。新ボーカリストのWilliam DuVallも悪くはないんですが、どうしてもLayneと比較してしまうとおとなしい。LayneのボーカルはJerryの暗黒サウンドに君臨しているイメージありましたから。そんな訳で今回のニューアルバム、「The Devil Put Dinosaurs Here」も期待半分で買ったんですが、これはまぁまぁ良いですね。オープニングの「Hollow」から、ダークなサウンドに癒されます。地をはうようなフレーズが鳴り響くなか、WilliamとJerryのコーラスが灯されていく。いかにもAICという感じの曲。ただやっぱり、2人の声質はこのメロディには綺麗すぎるかな。以降、「Stone」まで3曲、重いサウンドが続きますが、4曲目「Voices」は打って変わってさわやかな曲。「Sap」や「Jar Of Flies」的なサウンド。続くタイトルナンバーの「The Devil Put Dinosaurs Here」は名曲「Rooster」を連想させる。などなど、硬軟織り交ぜた構成で楽しめます。
って、なんだか、iTunes Storeから、アルバム消えてますね。私は買えたんだけど。
日付変わったら復活した。なんだったのでしょう。
と、ここまで聴いて連想したのが、ロシアの新進バンド、「Insane Prototype」。
「Insane Prototype」は、Dmitry KalininとAlexey Knyazevの2人からなるプロジェクト。バンド名は2000年の名作ゲーム、「American McGee's Alice（アリスインナイトメア）」からとられたそうな。こんなとこにもアリス・イン・チェインズとの共通点が！なんてのはこじつけ過ぎか。
「These seven words do not mean anything」はそんな彼らのデビュー・アルバム。彼らの織り成すサウンドは、グランジ的な要素も強いんですが、それよりもNine Nnch Nails的なインダストリアル臭が強いかも。
2曲目「Void Reflection」はストレートなパワーロックですが、3曲目「Broken Blues」の陰鬱なサウンドは、かなりAIC的な匂いがプンプンと。ファンキーなリフからスクリーモになだれれ込む4曲目「Demons of the Past」も、メタルからファンクからなんでもありなサウンドが楽しかったAICのデビュー・アルバム「Facelift」を彷彿とさせます。90年代の混沌が懐かしい方にはお薦めです。
関連記事：
How to Destroy Angelsの「An Omen - EP」、iTunesで取り扱い開始
Trent Reznor（ex, Nine Inch Nails）のプロジェクト、How to Destroy Angelsの新譜、「An omen EP」を買った。
先日アメリカのプログレ専門ウェブラジオ、「Aural Moon」を聴いていたらいきなり「Stone」がかかったもんでびっくりした。AICはプログレか！って、びっくりしたのはそこじゃないから。
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その後、「MTV Unplugged」までほとんどのアルバム/EPを買いましたが、Layne鬼籍入り。がっくりしたなぁ。Layneのボーカルは、それだけで1つのジャンルを確立しているといってよい稀有な存在でしたよね。Layne亡き後のJerryのソロアルバムも買いましたが、「Boggy Depot」はよかったけど、「Degradation Trip」はあまり聴いてない。いや、suicidal tendensies時代からファンだったつるじろうさんとの顔合わせはむっちゃ興奮しましたけど。
で、4年前のAIC復活はびっくりしました。けどシングル聴いてちょっと期待はずれだったので、アルバム買わなかったんですよね。新ボーカリストのWilliam DuVallも悪くはないんですが、どうしてもLayneと比較してしまうとおとなしい。LayneのボーカルはJerryの暗黒サウンドに君臨しているイメージありましたから。そんな訳で今回のニューアルバム、「The Devil Put Dinosaurs Here」も期待半分で買ったんですが、これはまぁまぁ良いですね。オープニングの「Hollow」から、ダークなサウンドに癒されます。地をはうようなフレーズが鳴り響くなか、WilliamとJerryのコーラスが灯されていく。いかにもAICという感じの曲。ただやっぱり、2人の声質はこのメロディには綺麗すぎるかな。以降、「Stone」まで3曲、重いサウンドが続きますが、4曲目「Voices」は打って変わってさわやかな曲。「Sap」や「Jar Of Flies」的なサウンド。続くタイトルナンバーの「The Devil Put Dinosaurs Here」は名曲「Rooster」を連想させる。などなど、硬軟織り交ぜた構成で楽しめます。
日付変わったら復活した。なんだったのでしょう。
と、ここまで聴いて連想したのが、ロシアの新進バンド、「Insane Prototype」。
「Insane Prototype」は、Dmitry KalininとAlexey Knyazevの2人からなるプロジェクト。バンド名は2000年の名作ゲーム、「American McGee's Alice（アリスインナイトメア）」からとられたそうな。こんなとこにもアリス・イン・チェインズとの共通点が！なんてのはこじつけ過ぎか。
「These seven words do not mean anything」はそんな彼らのデビュー・アルバム。彼らの織り成すサウンドは、グランジ的な要素も強いんですが、それよりもNine Nnch Nails的なインダストリアル臭が強いかも。
2曲目「Void Reflection」はストレートなパワーロックですが、3曲目「Broken Blues」の陰鬱なサウンドは、かなりAIC的な匂いがプンプンと。ファンキーなリフからスクリーモになだれれ込む4曲目「Demons of the Past」も、メタルからファンクからなんでもありなサウンドが楽しかったAICのデビュー・アルバム「Facelift」を彷彿とさせます。90年代の混沌が懐かしい方にはお薦めです。
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