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Innaのニューアルバム、「Изворота」がいよいよ発売 [音楽:ロシア]

以前記事にしたInna Zhelannayaのニューアルバム、「Изворота」が、今月頭に発表されました。ロシア、ベラルーシ、ウクライナで採譜されたトラッドを華麗にアレンジした作品。
関連記事:Inna Zhelannayaが、この秋発売予定のアルバムに先駆け、EP「Изворот」を公開




このライブ映像には参加しておりませんが、アルバム4曲目に収録された本作「Tatars / Татары」と、もう1曲には、以前にもお伝えしたように「Huun-Huur-Tu」のRadik Tyulyushが参加。お聞きいただけるように東方寄りのルーツに注目したアルバムと言ってよいのかしら?
そんで、アルバム入手してびっくり。なんと、若手ロシアンポップスの注目株、「Tinavie」のフロントウーマン、Valentina Manyshevaがバイオリンで参加してる。TinaはAOR/ジャズ・ロック風のサウンドが持ち味で、トラッド系との接点なんて思いもよらなかったけど、実はバンドメンバーの交流があったり、Innaとはフェスで共演してたりしたそうな。その他、「Cocoon」に引き続きTrey Gunnも参加。大変素晴らしい作品です。
アルバムはCD2枚組。それぞれ60分オーバーで全19曲入りという意欲作。盟友Sergey Kalachevが手がけるサウンドはスタイルも多様で長丁場を飽きさせません。

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オープニングの「Павлин/Peacock」はロシア南部で採譜された、いまから400年ぐらい前の楽曲だそうな。ダークでトリップ・ホップ/アンビエント的な雰因気を湛えたイントロからワクワクさせられます。中盤からの地を這うようなベースサウンドに絡むブラスがプログレすぎて悶絶。Tinaが「アルバムで一番好きな曲」と挙げるのもむべなるかな。

あとは、2枚目の2曲目「Воробей /Sparrow」もユニーク。典型的なロシア伝統女性コーラスに導かれて展開されるのはアンビエントなジャズ・ファンク。イントロからの対比が面白すぎ。

続く「7/5」も骨太でファンキー。Trey Gunnのwarr-guitarは意外とあっさりとしてるかな。

2枚目8曲目の「Ветерок/Breeze」はトランス・ジャズ風のパーカッシブなサウンドが快適。

そして再びRadikやTinaが参加する、大陸的雄大さを湛えた「Стрела/Arrow」で締められる。濃密で聴き応えのあるアルバムです。

最後に、アルバム収録曲ではありませんが最近のライブ映像を。アグレッシブでプログレなジャズ・ファンク・トラッドで唯一無比なサウンドに溺れてください。

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