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ウクライナのパワフルすぎるバルカンパンク集団、「DrymbaDaDzyga」 [音楽:ウクライナ]

ファンキーなサウンドにノックアウトです!



「DrymbaDaDzyga」はウクライナの首都キエフ出身。ベースプレイヤーのAlexandr Novichencoを中心に2006年に活動開始。

バンド名の「drymba」はウクライナやベラルーシで使われる口琴のこと。そして「dzyga」は「独楽」。その両者を「ダーДа(yes)」でつなぐことにより、ウクライナ伝統的音楽と現代的なダンスミュージックスタイルの融合を表しています。バルカン風東欧トラッドを織り込んだロシア系のロックバンドでは「Inna Zhelannay and Farlanders」という先駆者がおりますが、彼らはプログレ系/ジャズ・ロック系なのに対し、DrymbaDaDzygaは縦ノリパンクサウンド主体で攻めてきます。
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2010年には待望のスタジオ・アルバム、「ОГОооо!!!」を発表。



基本的には東欧風メロディに満ち溢れたパワフルなバルカンパンクなんですけど、5曲目「Любо-Мило」のようにアーバンスタイルなポップナンバーがあったり、かと思えば猪突猛進なパンクサウンドが潔い7曲目「Рiздвяна」がやってきたりと、ともかく多芸多才。そんな活きの良いバンドサウンドのど真ん中で、ボーカルInna Prokopchukのいかにも東欧トラッドな地声ボーカルが圧倒的に響く。

と、大変素晴らしいアルバムを出したのに、この年のうちにベースのAlexandrを残してメンバーが去ってしまいます。しかしその後もメンバーを入れ替えて活動を継続し、昨年夏にセカンド・アルバム「Муха」を発表。



ハードコア風味が強くなってはいますが、基本的には前作同様骨太のバルカンパンクで突き進んでくれて快感です。新ボーカルのOlha Troyanも、Innaと比べるとちょっと線が細いですが、やはり古典的な東欧ボーカルスタイルでシャウトしてくれて爽快。
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