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シカゴのモダン・プログレ・バンド「District 97」3年ぶりの新譜、「In Vaults」絶賛発売中 [音楽:北米]
絶賛なのか?超絶あからさまに「Bruford」フォロワーであるのがバレバレなサウンドが素敵。
「District 97」はバークレー出身のドラマーJonathan Schangを中心に、シカゴ界隈で精力的に活動するジャズキーボーディストのRob Clearfield、現代音楽の領域で作曲家としても活躍し、現在ミネソタ大でPhD取得中のギタリストSam Krahn、シカゴ響のトロンボーン奏者を父に持つベーシストPatrick Mulcahyの4人で2006年に結成。
ギターはその後、ルーズベルト大学シカゴ校パフォーミングアーツ学校音楽院出身のジャズ系ギタリストJim Tashjianにバトンタッチ。
2007年には人気番組「American Idol」のファイナリストにもなったボーカルLeslie Huntを加え、現在もこの面子で活動を続けています。
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2010年には、Patrickの人脈ですかね、シカゴシンフォニーのチェリストKatinka Kleijnも加わり、テクニカルかつメローな楽曲をちりばめた前半、シリアスで室内楽的な組曲の後半、ときっちり作りこんだ意欲的なデビュー・アルバム、「Hybrid Child」を発表。
2012年にはセカンド・アルバム「Trouble With Machines」を発表。
ファーストと比べてプログメタル的な表情がだいぶ強まった印象。第2期UKとか。4曲目「The Perfect Young Man」には御大John Wettonも参加している。このアルバム発表後はJohn Wettonとツアーを行ったり、精力的に活動をしながら、メンバーのソロ活動も活発なようです。
ちなみにWettonとのギグはライブアルバムも出てる。Wettonは体型丸くなっちゃったけど、美しいボーカルは健在で素晴らしい。
さて本作、「In Vaults」。前作よりBruford色が戻ってきた感じ。ギターが紡ぎだす静謐なアンサンブルからパワーコードが咆哮する重い雪崩れ込むオープニングの「Snow Country」。ヘビーなサウンドとジャジーなアンサンブルが交互に入れ替わる曲展開はさすがの技。
3曲目「Handlebars」はカンタベリー系な楽曲をテクニカルに弾きまくっていて快感。これm他カンタベリー系な5曲目の「All's Well That Ends Well」はテンポや表情をコロコロ変えていく7分超の力作。中間部テンポを上げていくところや、終盤畳み掛けるような各楽器の絡みがBruford的。
6曲目の「Takeover」は低重心でストレートなロックナンバー。とおもいきや、不穏なコードを挟み込みながら折々に迷宮に入り込むような雰囲気を醸しだしてくる。
続く7曲目「On Paper」は、Stone Temple PilotsがGentle Giantの楽曲を演奏してるような不思議な趣の中に、いきなりスピード・メタル的なリフが入り込んできてびっくり。
おしまいは11分を超える、UK的な組曲風の大作で締められる。
多彩で意欲的な楽曲の詰めあわせ、プログレファンにはマストな逸品です。
「District 97」はバークレー出身のドラマーJonathan Schangを中心に、シカゴ界隈で精力的に活動するジャズキーボーディストのRob Clearfield、現代音楽の領域で作曲家としても活躍し、現在ミネソタ大でPhD取得中のギタリストSam Krahn、シカゴ響のトロンボーン奏者を父に持つベーシストPatrick Mulcahyの4人で2006年に結成。
ギターはその後、ルーズベルト大学シカゴ校パフォーミングアーツ学校音楽院出身のジャズ系ギタリストJim Tashjianにバトンタッチ。
2007年には人気番組「American Idol」のファイナリストにもなったボーカルLeslie Huntを加え、現在もこの面子で活動を続けています。
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2010年には、Patrickの人脈ですかね、シカゴシンフォニーのチェリストKatinka Kleijnも加わり、テクニカルかつメローな楽曲をちりばめた前半、シリアスで室内楽的な組曲の後半、ときっちり作りこんだ意欲的なデビュー・アルバム、「Hybrid Child」を発表。
2012年にはセカンド・アルバム「Trouble With Machines」を発表。
ファーストと比べてプログメタル的な表情がだいぶ強まった印象。第2期UKとか。4曲目「The Perfect Young Man」には御大John Wettonも参加している。このアルバム発表後はJohn Wettonとツアーを行ったり、精力的に活動をしながら、メンバーのソロ活動も活発なようです。
ちなみにWettonとのギグはライブアルバムも出てる。Wettonは体型丸くなっちゃったけど、美しいボーカルは健在で素晴らしい。
さて本作、「In Vaults」。前作よりBruford色が戻ってきた感じ。ギターが紡ぎだす静謐なアンサンブルからパワーコードが咆哮する重い雪崩れ込むオープニングの「Snow Country」。ヘビーなサウンドとジャジーなアンサンブルが交互に入れ替わる曲展開はさすがの技。
3曲目「Handlebars」はカンタベリー系な楽曲をテクニカルに弾きまくっていて快感。これm他カンタベリー系な5曲目の「All's Well That Ends Well」はテンポや表情をコロコロ変えていく7分超の力作。中間部テンポを上げていくところや、終盤畳み掛けるような各楽器の絡みがBruford的。
6曲目の「Takeover」は低重心でストレートなロックナンバー。とおもいきや、不穏なコードを挟み込みながら折々に迷宮に入り込むような雰囲気を醸しだしてくる。
続く7曲目「On Paper」は、Stone Temple PilotsがGentle Giantの楽曲を演奏してるような不思議な趣の中に、いきなりスピード・メタル的なリフが入り込んできてびっくり。
おしまいは11分を超える、UK的な組曲風の大作で締められる。
多彩で意欲的な楽曲の詰めあわせ、プログレファンにはマストな逸品です。
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