Agniのスタジオ・アルバム、「Скоро будет дождь」が完成

昨春記事にしたロシアのメローなポストロックバンド、「Agni」のアルバムが完成し、昨年11月に発売になってます！とっくに入手してたんですが、紹介してなかった。

メンバーは、デビューライブアルバム、「On the Roof」とほぼ一緒。AgniとAlexeyの2人に、ベースはビジュアル系っぽいバンド「 4POST」のAndrew Egorov（андрей егоров）。なんか4POSTの時とイメージ違うんですけど。アップライトも弾きこなす渋いサポートが頼もしい。ドラムスのAndrew Kamyshinは来歴よくわかりませんが、スタジオミュージシャンとかなんですかねぇ。

内容は、「On the Roof」に収録された7曲＋新曲4曲の全11曲で構成。既発曲は基本的にライブと殆ど同じアレンジですが、スタジオで作りこまれているだけに緻密な音響が美しいです。でもライブの緊張感もいいんだよなー、メンバー皆テクニシャンだし。

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既発曲も新曲4曲も、それぞれ美しいメロディに80年代ポップスのエッセンスを消化したようなアレンジが相まって素敵な出来上がり。エレピサウンドがクールな「Ювелир」に始まり、Alexeyのエレアコが渋い「Лететь」、ギターのカッティングがFixxのJamie West-Oramを髣髴とさせる「Франклин」と続きますが、4曲目「Крыши」はやっぱりむっちゃ名曲。過去記事に引き続きもう一回クリップ載せちゃう。


その他新曲もなかなか佳曲揃いで大変素晴らしいアルバムなんですが、ラストナンバー、「Чайки」がなぜか最後ぶつ切りで終わって、10秒ぐらい無音になってる。これは仕様なのだろうか？

なお、アルバム収録後にドラムスが交代。後任は、なななんと、SlotのKirill Kachanov（Кирилл Качанов）！

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Slotではパワフルなドラミングが魅力ですが、本記事冒頭のライブクリップのように、Agniの曲での渋いグルーブもいいですねぇ。
正直言うと最近のSlotはマンネリに感じてちょっと飽きてきてはいるんですが。

そしてKirillを迎えた新体制で、フランスのロマ系トラッドバンド、「Les Pires」の曲、「Совы нежные」をカバーしてます。


アルバムとはガラッと雰囲気の変わったアコースティックナンバー。Agniのコケティッシュでキュートな側面が強調されつつ、Kirillの渋いバリトンボイスもフィーチャーされてて素敵。ってか、ミミズクかわゆす。

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