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SoundPEATSの低価格で超コスパ高いカナル型イヤホン、「M20」を購入 [音楽:イヤホン]

5/21追記:ふぇぇ、もう断線した。通勤用は100均でいいや。。。
100均のイヤホンを買ってきた

音楽なくては生きていけない。日常利用のイヤホンには昨年購入したMUIXのix-3000を愛用していましたが、先月プラグ部分が断線してしまった。まだ買ってから1年経ってないのに~!まぁイヤホンは消耗品ですし、電車内でiPodを尻ポケットに突っ込んで座って聴いてたりしたらやっぱりプラグには負担きますね。
関連記事:韓国iSound製のカナル型イヤホン、「muix IX3000」を衝動買いしてしまった

一応Sonyのバランスド・アーマチュア、XBA-10が予備であるからそれをつかってましたけど、これも壊れちゃったら困るし、で、なにか購入を考えて暇見てヨドバシとかで試聴してたんですけど、なかなかいいのがなくてねー。Sonyの昨年出たカナル型、「XBA-300」はむちゃくちゃ音質良かったけど、普段使いに2万超はもったいない。ケーブル交換できるようだけどケーブル自体もそこそこなお値段だし。
それとSoftBank SELECTIONのカナル型、「SE-5000HR」なんかも評判通り割りと良かったけど、若干中音域に癖があるのが気になった。

関連記事:XBA-10IPを買ってきた

結局ix-3000買い替えかなー、と悩んでいたところ、先日amazonのタイムセールで、SoundPEATSのカナル型イヤホン、「M20」が出品されてた。SoundPEATSは中国は広東省の深セン市に拠点を置くオーディオブランド。2010年創業とまだ若いブランドですね。MeizuやらXiamiやら、ここ数年の新進中華ブランドの活躍には眼を見張るものがあります。で、M20。1000円台と安価だけど、amazonのレビューではわりと評判が良いので、前から気にはなってた。

アマゾンギフト券の残高がちょうどこれ買うぐらい残ってたんで、ダメもとで買ってみました。

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届いたんで早速試聴。開封の儀みたいなめんどくさいのは当然やりません。

・・・・う〜ん、期待ほどではないかなぁ。中〜高音域はかなり素直な感じです。しかし中低音が不自然に響きます。100Hzあたりを中心に5〜6dBぐらい持ち上げた感じ。フロアタムあたりがボコスコ前に出てくる。人によっては臨場感あふれるサウンドと捉えられるかもしれません。この低域の被りを抑えないことには常用きついので、イヤピースを交換してみます。S、M、Lと3種のイヤピースが付属するごく当たり前の仕様ですが、デフォルトではMがついてます。まずはこれをSに交換してみましょう。

・・・・だめだこりゃ。なんとも締りのないサウンドに成り下がります。経験的に、Lでは耳に合わないことが多いんですよねー。でも試しにLにしてみましょう。

・・・・あらびっくり。わりとスムーズなサウンドに変わりました。ためしてみるもんですね。これなら結構使い物になりそうです。低音がおとなしくなったからといって、特に中〜高音が破綻することもありません。高音はナチュラルに鳴りますが、あまり伸びやかさはありません。

ちなみにSonyのハイブリッド・イヤピースも試してみましたけど、あんまり合わなかったですね。この辺は人それぞれだと思うので、いろいろためしてみるとよいですね。

ではセッティングが決まったところで、色々聴いてみましょう。

まずはカナダのテクニカルデスメタルバンド、「Beyond Creation」の衝撃的なデビュー・アルバム、「Aura」より、「Omnipresent Perception」




Dominic "Forest" Lapointeの6弦フレットレスベースが生み出す変態的なうねりがgoodな逸品ですが、M20だと中低音が響きすぎてフレットレスの艶やかさがマスクされちゃうのが残念。多弦ギターのダイナミックなアンサンブルは華麗に響いてよいです。

謎の(笑)超絶ギタリスト、Bucketheadの記念すべきデビュー作、「Bucktheadland」。

古い録音が、本機の厚めの中低域により補強されて迫力が出ますね。ギターのオーバーダブも濁りなく分離して上々です。これなら「ギロチン帝王様」も大喜び。

Trent “NIN” Reznor率いるPost-industrial/electronica、「How to Destroy Angels」のセカンドEP、「An Omen EP」。

うーん、1曲目「Keep it together」のようないかにもなインダストリアルサウンド、極太低音シンセベースが鳴り響いちゃう曲はやっぱり膨らみすぎて厳しいですね。重低音命!なんてdopeな方にはオススメなのかもしれませんけど。2曲目「Ice age」のようなクールな楽曲は割とよく表現する。ボーカルがナチュラルに響いて気持ち良い。
関連記事:How to Destroy Angelsの「An Omen - EP」、iTunesで取り扱い開始

Chelsea Wolfeの昨年作、「Abyss」より「Carrion Flowers」。

低音域が膨らんでるので音はぶ厚いんだけど、迫力はあんまりないかな?「こけおどし」的というか。中音の主張が意外と弱いので、音の広がりが薄いんですよね。タムだったらフロアは響くけどハイやミッドは引っ込んじゃう。ボーカルはナチュラルで声を重ねた部分の分離も良く、その点は評価できます。
関連記事:Chelsea Wolfe5枚目のアルバム、「Abyss」は傑作!

オケはどうか。Philippe Herrewegheのブルックナー7番。

ブルックナーというと、野中映氏の「ブルックナーはじゃがいも」という言葉が有名(笑)ですが、ヘレヴェッヘの演奏は泥臭くなくていいですね。本機の再生音、パートの分離も悪くなく、何より木管がきめ細やかに鳴るのが気持ちいいです。譜めくりの音もきっちり再現するぐらい細部の表現もなかなか細やか。でも音量上げるとビリつき気味でオケの轟音に身を任せるっていうのは苦手か。それと弦のトゥッティなんかは音荒れ気味。ここいらは価格の限界ってとこでしょう。

室内楽!Ophélie Gaillardのバッハ無伴奏チェロ組曲!新録の方は持ってない!



みずみずしい感性によって弾き倒される名盤。本機では低音こもるかと思ったら意外と素直に鳴り響いて好感。クラシック系のサウンドが結構気持よくハマるので、これは思わぬ拾い物かも。

濱田芳通、石川かおり、西山まりえの3人が主宰する、日本の誇る古楽集団、Anthonelloの「Cantigas de Santa Maria」

濱田芳通によるショームやコルネットなどの癖のある古楽器サウンドが刺激的になりすぎず主張をし、声楽パートもダイナミック。どうしてもホールの空気感に欠けるのはこの価格帯のイヤホンでは仕方ないか。

と、ここまでMacBook ProとiPod touchで試聴してたんですけど、ふと気になってmineo用に買ったSIMフリー機、priori2に繋いでみました。
関連記事:Priori2 LTEを買ってしまった!
うん、悪く無い。以前記事にしたように、priori2のサウンドは悪くはないけど、線が細くて平板な音像という値段なりの音質でした。でもM20つなぐと、中低域のブースト具合がいい方向に作用して音にメリハリが出てくる。それに本機のインピーダンスは16Ωと低めですから、安物スマホの非力な回路でも駆動するのは楽なのかも。どうしてもオケの解像度とかは今ひとつですが、低価格帯スマホの物足りない音を改善するのにはうってつけかも。

というわけで、M20、総合的にコスパ高し!当然「高級機を超える音質」なんてのは望むべくもないですけど、若干ドンシャリ気味ではあるが上品で細やかな音の表現は、千円台、二千円台クラスの機種ではかなり頑張っているんじゃないかな?sonyのXBA-c10と本機だったらこっち選ぶかも。でもMuix IX3000には全くかなわない。壊れても気にしないラフな持ち歩き用途には本機はかなりおすすめです。
関連記事:イヤホンが壊れたから、SonyのXBA-C10を買ってきた
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