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ワルシャワの才女、Karolina Cichaの傑作アルバム、「Miekkie maszyny」を聴く。 [音楽:ポーランド]

Karolina Cichaは、ビアリストク大学出身で、PhDまで持ってる才媛。そして、ヨーロッパでも有名な、"Gardzienice"という演劇研究所(?)みたいなところで演技の教育も受けてるそうな。音楽に関しては独学で身につけたのかな?大学卒業後、舞台女優としても活躍しながら音楽活動をしているようです。CDデビューは、
ワルシャワ蜂起博物館(Muzeum Powstania Warszawskiego)の65周年を記念したコンピレーション、「Gajcy! 」に収録された2曲。ワルシャワ蜂起の中で戦死した詩人、Tadeusz Gajcyの詩を歌ったもののようです。あまりこのあたりの歴史的背景詳しくないのがお恥ずかしいのですが。


オルタナ風味のむっちゃカッコいい曲ですよね。じつはこのCDがまだ手に入れられていない!

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翌年には、やはりワルシャワ蜂起を戦った詩人、Tadeusz Rozewiczの詩を歌ったアルバム、「Do Ludożerców」でフル・アルバムデビュー。これもワルシャワ蜂起博物館主催のコンサートのため結成されたバンドで録音されたようですが、一言で言うと、「素晴らしく変!」。オープニングの「Cialo」なんかは、「Gajcy! 」に引き続くオルタナっぽいサウンドではじまりますが、こんな曲もある。

何ちゅうか、エキセントリックですよねぇ。もちろん褒めてるんですよ。

2010年までは、ワルシャワ蜂起博物館にちなんだ活動が目立ちますね。「www.wawa2010.pl」は、ポーランドのオルタナ系アーティストたちと作ったデュオ曲を集めたアルバム。Karolina以外のアーティストは全然知らない人たちばかりですが、なかなかバラエティに富んだ曲たちで楽しめる。



そして今年、初の自作詩に基づくアルバム、「Miekkie maszyny」を発表。これがなかなか素敵。オルタナ的表情も引き継いでいますが、バンドアンサンブルがよりチェンバー・ロック的になり、プログレファンにも十分訴求できる内容。タイトルナンバーの2曲目、「Miekkie maszyny」はジプシー的なも醸しだすハードなギターが魅力的。かといえば、3曲目「Nie ma świata?」は、弦や木管も加えた変態チェンバーアンサンブルが心地良い。PVになっている「Nasze miejsce」などは、浮遊感あふれる佳曲。


とにかく、非常に存在感あるアーティストですから、ぜひとも日本でも名が知れて欲しいですね。

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