那須岳を越えて三斗小屋宿跡へ行ってきた：fsm：SSブログ

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那須岳を越えて三斗小屋宿跡へ行ってきた　[山] [編集]

昨年秋に行った三本槍〜大峠〜三斗小屋温泉のルート、通らなかった「三斗小屋宿跡」が気になってたんですよねー。
関連記事：那須連山の三本槍岳はすでに紅葉

結構賑わっていた街道の要所なのに現在は打ち捨てられている、なんて、歴史にはあまり興味ないわたしですが、惹かれるものがある。
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/kankou/2200/002968.html

ということで、19日の金曜日に休みとって日帰りで行ってきました。ガイドマップはこちら。
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/kankou/2200/008472.html
峠の茶屋から登って、三本槍岳から大峠経由と思ってたんですけど、寝坊しました。駐車場に着いたら、9時半。ロープウェー使って登れば楽なんでしょうけど、峠の茶屋から峰の茶屋跡まで登るの大したことないのでそこまで手抜きはしない。で、姥ヶ平も行ったこと無いので、そこから三斗小屋温泉経由で宿跡まで行くことに。

峰の茶屋跡まではすぐなので脇目もふらず登ります。曇りがちで時折霧が立ち込める状況ですが、意外と暑い。峰の茶屋まで20分程度なので、休まずに牛ヶ首〜姥ヶ平へ向かいます。噴気孔のある「無間地獄」あたりまで来たら、雲が切れて晴れ間が広がってきました。
牛ヶ首過ぎたあたりから茶臼を振り返って。眺めが良いのはいいけど暑い。

姥ヶ平手前で森林帯に入る辺りでは、「シラタマノキ」の実がなっていました。

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サリチル酸メチルが含まれるので、潰すと膏薬くさい。
http://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/csr/CSR2011_10-11.pdf
歩いてて疲れたら、シップ代わりになりますかね？

姥ヶ平では「ひょうたん池」によってみた。けど、なんてことでしょう、ちょうど雲が出てきて眺めが悪い。残念。

三斗小屋温泉までの道は去年秋にも通ったので、ひたすら歩きます。駐車場出てから2時間半ほどで温泉まで到着。まだ余裕があるので、一気に宿跡まで下ります。

途中に、なんとも素敵なキノコ発見。食えるのかな？怖いから手は出さない。

一時間弱歩いて、宿跡に到着〜！って、なんか家が立ってるし、そこそこ立派な橋までかかってる。「那珂川源流」の碑までたってますね。崩れかけた廃村みたいなの想像したたのに、想像と違う。

って、車入ってるじゃないですか。林道があるんだ。三斗小屋温泉の荷揚げ起点になっているのですね。一帯はライオンズクラブが史跡として整備しているようです。石碑が立ってました。

ここでお昼を食べ、帰路に。なんですけど、疲れた。余裕があったら大峠へ抜ける山道行くつもりでしたけど、今回は無理そう。ということで、とりあえず三斗小屋温泉目指してきた道戻ります。なんか今回は足が相当やばいです。からだなまった。

と、木の根に生えるちいちゃなキノコ気にして屈んだら、なんか生えてる

シャクジョウソウじゃないですか！初めて見る！

ツツジ科の、葉緑体のない完全な寄生性植物。近縁種のギンリョウソウは何度か見たことありますけど、これは初めて。真っ白なギンリョウソウと違って、これはだいぶ黄色っぽい。隠蔽色なんですかね？

丈も10cmと小さく、漫然と歩いていたらほんと気が付かない。実際北米のシャクジョウソウでは隠蔽効果が確認された例もあるそうな。実際に自分の目で見るととっても納得しそうだけど、じゃぁなんでギンリョウソウはあんなに目立つ白なんだろう。
https://www.sciencedaily.com/releases/2009/11/091125145825.htm

とまれ、シャクジョウソウ見ただけで今日は満足です。あとは帰るだけ〜、って、三斗小屋温泉近づいてきたら、ホントふくらはぎから膝にかけてやばくなってきた。とりあえず大休止。帰りは熊見曽根〜朝日岳へ抜けようと思ってましたが、無理そうなので避難小屋から峰の茶屋跡に抜ける最短距離を通って帰ってきました。

峰の茶屋近くで。クロマメノキとガンコウランが混生しています。