SSブログ

ソ連のプロレタリア・ニューウェーブ(?)、АВИА (группа) [音楽:ロシア]

うわぁ、なんかとても懐かしい、レア物がオンラインで売ってる!


АВИА (AVIA)は、80年台のロシアの混沌を今に伝える、のかどうかは知りませんが、1985年にレニングラードで結成されたバンド。彼らのデビューLP「AVIA」が、iTunesやAmazonで、曲順を入れ替えて、「To All」というタイトルで発売されています。


こんなもの売るんだ。売れるんだ。

SPONSORED LINK




80年代後半といえば、時はまさに、ペレストロイカ運動の頃。西森マリー氏がロシア産メタルバンドをNHK-FMで紹介していたりとか、80年代前半からロシアものの情報が、ぽつりぽつりと入ってくるようになってたのかな?それが、グラスノスチの波にのって、ソ連邦のアンダーグラウンド文化が一気に西側へ、とはいかなかったと思いますが、こんなユニークなバンドのCDが手に入るような御利益もあったわけで。

АВИАは、Nicolai Gusev、Alexander Kondrashkin、Alexei Rakhovという、セルゲイ・クリョーヒンとも共演経験を持つ3人が中心となって結成。彼らの音楽性は、なんと言ったらいいのか。ヨーロッパを伝言ゲームしているうちに間違った内容でロシアに伝わったDEVO、みたいな。なんて、よく分からない例えですが、とにかくユニーク。チープなエレクトリックサウンドが鳴り響く中、マスゲーム的パフォーマンスが行われるという、キワモノ的バンド。プロレタリア音楽をおちょくっているんですかね?


1990年になって、ワールドミュージックを広く手がける「Hannibal Records」が、デビュー・アルバム、「AVIA」をCD化しまして、たまたま六本木WAVEで手に取ることができたのです。もう、ジャケット見ただけで脱力ですよね。

アルバムのライナーノーツからして、笑っちゃう。冒頭からいきなり「Hello, Comrades!(同士よ)」ですから。以下、「我々は、革命歌や労働歌の伝統を再構成するんだ」みたいな内容が続いていく。

なんちゅうか、カオス.....

LP(CD)の曲順は、
1:Wake Up, Sing Out
2:A Russian Lesson Part 2 (Hello)
3:Spring Song Of The Masses
4:Celebration
5:A Russian Lesson Part 2 (Goodbye)
6:Aviavia
7:The Night Watch
8:Semaphore
9:I Don't Love You

ダウンロード再発盤は、タイトル英訳も一部変わってますね。そして、「Song of Rattling Pleasure」がボーナストラックとして入っています。

このあと彼らは90年代後半まで活動を続け、アルバムを数枚出しているようですが、そのあたりは一切目にしたことありません。とにかく最近まで、謎、な存在だったのが、急にネットで情報が拾えるようになりました。
冒頭にものせましたが、PVあるなんてことも知らなかったです。よくまぁ映像残っていたこと。


で、2nd以降のアルバムを幾つか最近入手できたんですが、意外とプログレッシブな音響で面白いのに驚き。まぁメンバーの経歴見ればそのぐらい当たり前にこなすんでしょうけど。

1994年発表の「Песни о природе и любви(Songs of Nature and Love)」は、チープな80年台ポップス的なサウンドが目立ちますが、例えば3曲目「Пешеходная」とか、ロシアンフォーク的なメロディーから、一転、ジャズロックっぽい曲展開が挟まれたり、飽きさせない。かと思えば、5曲目「Миронов」なんか、Avant-Rockな雰囲気で面白い。


続く1995年の「Жизнь после жизни(Life After Life)」は、やはりサウンドはチープなんですけど、マレットが活躍する曲とか、アルバム全体がプログレな曲で構成されている。これはほんとに拾い物。


彼ら、驚くことに、昨年、再結成したみたいですね。わたしが知らないだけでずっと活動していたのかな?

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。