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Inna Zhelannayaが、この秋発売予定のアルバムに先駆け、EP「Изворот」を公開 [音楽:ロシア]

Inna Zhelannaya(Инна Желанная)は、ロシアを代表するトラッド系女性ボーカリスト。80年代から地道に活動をしていたそうですが、その頃のことはあんまり知らない。90年代にトラッド系ジャズロックバンド「Farlanders」のボーカリストとして活躍したことで一躍名を馳せ、さらには今世紀に入ってからTrey Gunnと共演するなどの活動で、プログレファンからも注目を集めています。
日本ではあんまり注目されてないと思いますけど、最近ではiTunes Storeやamazon mp3でアルバム買えるのでありがたい。

彼女のボーカルは、東欧伝承歌唱的な響きと、モダンな歌唱法をミックスしたような不思議な雰囲気。伝承歌唱という点では先日紹介したNikadimus ExperienceのFaniiaのほうが強いですが、Innaの場合はもっと巫女的な何かを感じさせます。
関連記事:モスクワ発のAVANTなfolktronica「Nikadimus Experience」

以前 「Pelageya」の記事 でちょっとだけ触れた、2008年のライブDVD「ЗИМА(Winter)」では、派手さはありませんがシャーマニックすぎるボーカルスタイルに圧倒されます。DVDは現在入手困難な模様ですが、サウンドトラックはデジタルダウンロードで購入できます。


関連記事: Pelageyaの「Девушкины песни(Girl's Song)」を買った。
2010年にもライブDVD「Live in Tele-club」を出してるんですけど、これはまだ入手できてない。

Innaの80年代の活動は先にも書いたようにほとんど情報持ってないんですが、その頃でしょうかね?LPで「Изворот(twists)」という作品を出しているようです。このアルバムを再録した2枚組CDをこの秋に発表されます。それに先がけ6曲入りEPが先月末に公開されました。





Farlanders以来の盟友、Sergey Kalatchovが強力にバックアップするこのEP、サウンドの傾向はここしばらくのアルバムに共通する、ダークアンビエントに東欧トラッド成分を絡め、曲によってはブレイクビーツ的なメリハリの有るリズムセクションが支えていくような展開。

トゥバ共和国のトラッド軍団、Huun-Huur-Tu フンフルトゥのRadik Tyulyushも参加。これはFarlandersのレコーディングエンジニアIlja XMZ(Илья Хмыз)の人脈?Ilyaはフンフルトゥのプロデュースもしてるんですよね。2曲目「Татары」では野太いホーメイボーカルを披露。6曲目では民族楽器の演奏でしっとりサウンドを演出。Ilyaについても記事書こうとか言いながらずっと放ってる。
関連記事:ロシアの歌姫、Anna Pinginaの「Moy」は、爽やかなケルトロック

レコーディングの様子も公開されてます。



追記:アルバム出た!かっちょええ!
Innaのニューアルバム、「Изворота」がいよいよ発売
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