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David Tornが、Tony Levin、Alan Whiteと共演してたんですね [音楽:北米]

David Tornといえば、言わずと知れた、ノイズ系ギターの才人。プログレファンには、ビル・ブラッフォード/トニー・レヴィンと共演した、「Cloud About Mercury」や、「Bruford Levin Upper Extremities」が有名ですよね。あるいは、Mick Karnのベーシストとしての再評価につながった人物としても有名かと。ECMやCMPといったヨーロッパのレーベルに多くの録音を残している。

この映像、「Cloud About Mercury」発表時のライブだと思うけど、ベース、Mick karnじゃないですか!こんな映像もあるんだ。

そんなDavid Tornも、2000年代になってからは、DTM用のサンプリング素材を発売していたりとか、ループマスターとしての名声も確立してましたけど、アルバムの発表が少なくなっていて寂しかったですが、いつの間にか、Tony Levin、Alan Whiteとの共演盤、「Levin Torn White」なんて出してたんですね。もう1年以上前。たまたま先月Tornについてググって見つけましたが、全然知らなんだ。
http://levintornwhite.com/


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わたしがDavid Tornを知ったのは、上に書いた、「Cloud About Mercury」発売時。CDジャーナルに評が載ってて、「へーこんな人いるんだ」と。で、買ってみて、音が出た瞬間にノックアウト。何この変態系音響は!youtube映像見ていただければ納得していただけますよね。



それ以降、Jan Garbarekとの共演アルバムや、Everyman band関連を買い漁っていったわけです。


わたしが持っている彼のアルバムをつらつらと挙げていくと、
It's OK to listen to the gray voice (1985) Jan Garbarek Group
Without Warning (1985) Everyman Band
Best Laid Plans (1985) David Torn / Geoffrey Gordon
Cloud About Mercury (1987) Torn / Bill Bruford / Tony Levin / Mark Isham
Many Bobbing Heads, At Last.... (1989) Marty Fogel
Door X (1990)
Bestial Cluster (1993) Mick Karn
Polytown (1994) David Torn / Mick Karn / Terry Bozzio
Tripping Over God (1995)
What Means Solid, Traveller? (1996)
Bruford Levin Upper Extremities (1998) Bill Bruford / Tony Levin / David Torn / Chris Botti
GTR OBLQ (1998) David Torn / Vernon Reid / Elliott Sharp
Oah (2000) David Torn / Splattercell
Prezens (2007)

こんなもんかなぁ。彼のアルバムは、サントラ以外はほとんど持ってると思うんですけど、ゲスト参加しているのは見落としてるかと。Everyman Bandのファーストアルバムは持ってないんですよねぇ。LPでしか出ていない。

80年代にECMから出した一連のアルバムが一番お気に入りなんですけど、それ以外では、Terry Bozzio、Mick Karnとの共演、「Polytown」が好きかな。Mickのアラビア的なメロディのウネウネフレットレスに、Tornの変態的ギターサウンドが絡みつくのがあまりにも美しすぎる。それを支えるBozzioの正確無比なドラミング。


プログレファンとしては、「Bruford Levin Upper Extremities」も外せない。


それと、Vernon Reid / Elliott #と共演した、「GTR OBLQ」も、異種格闘技的な面白さがありますね。


これ以降のアルバムは、実験的な作風が強くなって、嫌いじゃないんだけど、しょっちゅう聴く気にはならないのが多い。でも、1986年の「What Means Solid, Traveller?」は、ベースにスクリーミング・ヘッドレス・トーソズのFima Ephronが参加した、中近東〜イディッシュ音楽の香り漂う逸品。

関連記事:
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で、今回のアルバム。オフィシャルサイトにあるYouTube映像見て、久々、ロック系のノリで引きまくるTornが聴けるのかな、と期待して買ってみました。なにしろ、Tony Levinとの共演ですからね。Alan Whiete?知らん。Yes嫌い。あ、いやまぁ、Brufordもyesですけどね。
で、肝心のアルバム。1曲目の出だしから、Tornのスペーシーで変態的なフレーズが鳴り響きます。で、怒涛のジャムセッションに突入しますが、正直言うと、ちょっと物足りない。曲が短いっていうのもあるんでしょうけど、メロディにひねりがないというか。2曲目「Ultra Mullett」のリフトか、いかにもTornらしい響きが楽しかったりもしますけど、なんか、深みがないんですよね。やっぱドラムかなぁ。物足りなさの原因。
でもまぁ、5曲目「Monkey Mind」から6曲目「Cheese It, the Corpse」へのTony Levinと絡みながらの流れとか、いかにもこの2人ならではのねちっこいアンサンブルが楽しめたり、悪くはない。久々のアルバムなのでちょっと色々求めすぎたかな。
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