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サンクト・ペテルブルグ発の、ほのかなホラー風味がおしゃれなトリップホップ、「Giallo」 [音楽:ロシア]

ロシア産トリップ・ホップ2連発!其の二。
「其の一」は、こちらー!

「Giallo」といったら、イタリアン・スプラッター。あんまり映画見ないあたくしですが、イタリアン・ジャッロを代表する監督、ダリオ・アルジェント作品にはゴブリンやらキース・エマーソンやらが音楽提供してるのでそれがらみで見たりしてます。インフェルノとか、オチがしょぼかったりするけど、ストーリーの分けわからなさとか嫌いじゃない。Anekdotenのメンバーも参加し、ホラー系のサントラをカバーした「Morte Macabre」のように、プログレとジャッロは縁がありますよね。


そんな由緒ある(!)名前を冠したのが、サンクト・ペテルブルグのトリップホップ集団、「Giallo」。



結成は2010年の9月。サンクト・ペテルブルグ各地でライブを重ね、翌年にはジャズ系ポストロックを集めたコンピレーションアルバム、「«Лаунж»」に収録された「2000 ЛЕТ」でインディデビュー。

ちなみにこのアルバム、ウクライナの「Pur:Pur」の楽曲も収録されている点でも注目。
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そして昨年春に、アルバム「Iamaway」を発表。これが素晴らしい仕上がり。





幻想的なサウンドに導かれるオープニングナンバーの「Today」。フランスのエレクトリック・プログレ・バンド、「Nil」の「Le Gardien」を連想させる。リズムセクションが加わってからは、どんどんホラー色が深まっていく。そんな不穏なサウンドに透明感あふれるソプラノボーカルが絡むさまは、まさにジャッロの名がふさわしい。


4曲目「Yellowhead's Happy」などは、打って変わってドリームポップなサウンドが印象的。でもMVの映像むっちゃ怖いんですけど。


アルバムの白眉は、5曲目「Robbie」。バンド名に恥じないサスペンスフルなサウンドで、不安感を煽りまくる。


現在も精力的にライブを重ねている彼ら、Pur:Purの結成5周年イベントで共演してたり、ますますその活動が注目です。
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