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Deti Picassoの新譜「Motherland」は母国アルメニアへの愛が満ち溢れている [音楽:アルメニア]

「Planeta.ru」でクラウドファンディングを立ち上げたことを記事にしましたが、一年余の長い時を経て、今月頭にようやくアルバム発売にこぎつけました。以前からエスノな雰囲気満点なアルバムを発表してきた彼らですが、新作は原点に立ち戻ったかのごとく、祖国アルメニア音楽をはじめとする東欧民族音楽への愛に満ち溢れた傑作に仕上がっております。




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クラウドファンディング立ち上げた当初のアルバムタイトルは「Shadows of Forgotten Ancestors」だったのですが、レコーディング開始してから紆余曲折あって、より端的に彼らの心情を表す「Motherland」に落ち着きました。完成したアルバムは、冒頭から密度濃い。1曲目は以前にもライブビデオを紹介した「Sareri Hovin Mernem」。
2曲目「Es Gisher」は、アルメニアのトラッドナンバーで、ブダペスト生まれのバイオリン奏者で、1996年からハンガリーの伝説的トラッドバンド「Muzsikás」に参加しているLászló Portelekiが素晴らしいハンガリアンフィドルを披露しています。
ミュージックビデオは今更な90年代テイストのポリゴンたっぷり映像ですが、どうやらアルメニア北西部の「アラガツ山」をかたどったものらしい。途中で描かれる建物は、山中にある中世の教会、「Vahramashen Church」。


3曲目「Dance In The Mountains」はパンキッシュでハープとストリングのユニゾンがスリリング。4曲目「Mer Tan Itev」は濃密なバラード。プログレッシブなアレンジの5曲目「Askharums Ah Chim Qashi」のスリリングなインタープレイは大興奮。

6曲目「Mair Chka」からはトラッド志向がよりストレートに現れた楽曲が続きます。そして9曲目「Horovel」ではKarenのスペイシーなギターとフィドルの絡みが悶絶なサイケ/プログレな楽曲。

ストリングスの調べが哀愁を醸し出すハンガリアントラッドナンバー、「Madárka, Madárka」の後は、タイトルがまんまなインスト「Balkan Impressions」をはさんで、アルメニアのポピュラーソング、「Otar Amayi Champeqi Vra」へと受け渡される。

新メンバーによる充実したアルバム、東欧トラッド/プログレファンにはマストアイテムです。
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