SSブログ
音楽:ロシア ブログトップ
前の10件 | 次の10件

モスクワのプログメタル、「Koala Kamaji」 [音楽:ロシア]



ぬぉぉ、凄まじい気迫で迫ってきますね。テクニカルでハードでしかも憂いを帯びたメロディ。激しいリフ主体のトリオによるプログメタルという点では、先日紹介したカナダの「Spaced Out」や、同じくカナダの「The Isosceles Project」なんかが似たタイプになるかな。だけどSpaced Outはともかく、The Isosceles projectはリフがクドくてちょっと単調。それに対してこのKoala Kamajiは緩急自在な曲展開で単調さを回避している。適度にパンキッシュで、シューゲイザー的な側面もあったり、おいしいとこどりのpost-rockと言った趣。

バンドの結成は2007年ごろの模様。「Jelly」を演奏した当時の映像がYouTubeにあります。


荒削りな印象は否めませんが、スラップベースを交えた活きの良い曲。大分完成形に近い感じ。

で、これらの曲を含む先月の20日に発表されたアルバム、「Nonsense! My Good Man」は、なんとBandCampで無料公開中。


さらにさらに、ポリエチレン製のTシャツを発売中(笑
このTシャツ、最初1000ドルだったんだけどなぁ。
まぁ、のぞいてみてください。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

サンクトペテルブルクのelectric coldwave、「Regine Ollsenn」 [音楽:ロシア]

なんちゅうか、遅れてやってきた世紀末、みたいな。


「Regine Ollsenn」は、Nika SolovyevaとAsia Fantasiaの二人の女性からなるユニット。ロシア出身の彼女たちですが、バンド名は北欧女性っぽく、また、アルバムタイトルはキルケゴールの「おそれとおののき(Frygt og Bæven)」から取られていて、なんともとらえどころがない。
アルバム発表は去年の12月21日。発表時にウェブに流したコメントが、
「за день до конца света
культовая группа Regine Ollsenn
презентует свой дебютный альбом
завтра мы все умрем
может быть
(終末の前日に、Regine Ollsennがアルバムを発表する。明日には我々は全滅だ。多分。)」。
あれね、例のマヤ暦の前日。こういうノリ、嫌いじゃない。

で、サウンドは80年代を引きずった気怠さに満ちており、奈落へどんどん落ちていく感じ。この陰鬱さはたまらんですね。

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ロシアの美しすぎるacoustic psycho-folk / Ethereal Wave、「iamthemorning」 [音楽:ロシア]



まさに「天上の音楽」!「美しすぎる〜」とかも陳腐な表現ですが、そういう言葉しか思い浮かばない。

2013年4月10日追記:国内盤がついに発売になりました!
Iamthemorningのアルバムが、Amazon、iTunesで発売開始!


「iamthemorning」は、サンクトペテルブルク出身。ボーカルのMarie MoleskineとピアノのGleb Kolyadinの2人が中心メンバー。他にストリングスやギター、ドラムスなどが適宜加わるプロジェクト形態のようです。

Marie Moleskineは、2007年から2009年までVeell率いるエレクトロニカ/アンビエント系のプロジェクト、「iky que」のボーカルとして活動していたそうです。楽曲はコンピレーションの一部として出ていたようですが、アルバムは出さなかった模様。


iky que活動停止後に結成したのが「iamthemorning」。2010年に活動を開始して、昨年春に発表したデビュー・アルバム、「~」が彼らのオフィシャルサイトで公開後、ヨーロッパのインディプログレシーンで大注目。

関連記事:
ロシアの至宝、iamthemorningからのクリスマスプレゼント、new ep「Miscellany」発表
「iamthemorning」新作からのシングル第一弾は、「A Simple Story」に決定
Iamthemorningのアルバムが、Amazon、iTunesで発売開始!
明日発売のiamthemorningのセカンド・アルバム「Belighted」は傑作です!
iamthemorning初のライブアルバム、「From the House of Arts」は、23日発売予定

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

モスクワのエクスペリメンタル・ジャズ・バンド、Jazzatorが、サードアルバム作成のための出資者を募っています [音楽:ロシア]

Jazzatorは、ボーカル、ピアノ及び作曲を担当するMarina Sobyanina率いるモスクワのトリオ。ドラムスのSergey BalashovにバリトンサックスのOleg Mariakhinがメンバー。いつごろから活動しているのか、詳しいことは全然わからないんですが、YouTubeには2010年ごろからの映像が結構ありますね。


彼らの音楽性は、post-rock、nu-jazz、chamber rockといったところがキーワードか。本人たちは、neo-classicalにフリーなインプロとブレイクビーツのグルーブを融合したものなんて言ってる。あ、neo-classicalとか言うとイングヴェイみたいなの連想する人いるかもしれませんが、ここでは20世紀現代音楽のゆり戻しで見られた、新古典主義、ってやつね。影響を受けた音楽家にセロニアス・モンクと並んでストラビンスキーやリゲティ、武満なんかを挙げている。以前記事にした「Kubikmaggi」は同じくジャズ系のトリオですが、大分音楽性が違います。Kubikmaggiはクールなnu-jazzという趣ですが、Jazzatorのほうは、レコメン系のプログレ成分がかなり強め。
関連記事:
ロシアのNu-jazz、「Kubikmaggi」
ロシアのピアノトリオ、Kubikmaggiが、待望のセカンドアルバム発売

冒頭のYouTube映像でもわかるように、Marina Sobyaninaはなかなかの才女。Sergey Letovと共演もしていたり。Letovと言えば、クリョーヒンとの交流でも有名なモスクワジャズ界の重鎮。そのLetovに一歩も引けをとらないボーカルパフォーマンスを披露している。


彼らは今まで2枚のアルバムを発表していますが、デビューアルバムは自主盤で、これはまだ入手していない。昨年発表のセカンドアルバム「The Dome」はiTunes、Amazonで購入出来ます。

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ロシア伝統音楽集団、Vedan Kolodの新境地、「У кривой дороги」 [音楽:ロシア]

Vedan Kolod / ВеданЪ КолодЪは、Valerii Naryshkinを中心人物としたロシア伝統音楽を発掘しているバンドです。キリスト教伝来以前の中世ロシアの伝統音楽再現を目指しているようです。これまで4枚のアルバムを発表していますが、伝統楽器の上で地声ボーカルが詠唱するという、まさに東欧~北欧で広く見られる民族音楽スタイル。中でもロシアの歌唱は、なんとも独特の雰囲気があります。Vedan Kolodの公式MySpaceでは、「low throat style」と表現してますね。





以前紹介したAnna Pinginaの歌唱スタイルとはかなりかけ離れているのがお分かりいただけると思います。ディジリドゥみたいな音を出す伝統楽器も面白いですね。こんなのロシアにあったんだ。

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Ned Hoperの前身、「Raduga-701(Радуга-701)」のアルバム、「После вспышки」は、スタイリッシュなオルタナロック [音楽:ロシア]

なんだか年末、怒涛のロシア進行になりつつある?
先日はロシアの「Ned Hoper」について記事を書きましたが、その前身バンド、「Radga-701(Радуга-701)」もまた素敵なアルバムを出しています。
関連記事:
ロシアのポストロックバンド、Ned Hoperのニューシングル、「A man who only left home in the rain」が発売になりました。



メンバーは、
Dmitry "Brums" Lebedev - drums
Dmitry "Fester" Kovalev - bass
Vladislav "Green" Melnichenko - guitar, voice, text
Dmitry "Zmitser" Holtzman - synthetic noise
バンド名は70年代のソ連製カラーTVからつけたみたい。「Радуга」は、「虹」の意味。デビューは2002年。モスクワのクラブ「Свалка」で行われた若手バンドのフェスでお披露目したらしいです。その後地元サンクトペテルブルグで地道に活動を続け、映画やTVのしごとを続けた模様。

2006年にEP「воздух(air)」を発表。全曲かどうかはわかりませんが、オフィシャルサイトで試聴することができます。
http://www.raduga701.ru/
そして2008年に、EPの曲も収録したフル・アルバム「После вспышки」を発表します。その後、Ned Hoperへと発展していったようです。

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ロシアのエスノなゴシックバンド、Theodor Bastardの新PV、「Takaya Mija」 [音楽:ロシア]

今年のはじめ、ブログを始めてすぐに取り上げたロシアのアンビエント/エスノ/ゴシックバンド、Theodor Bastardですが、秋に新たなPV出してたんですね。
関連記事:
Theodore Bastardの新譜、「OIKOUMENE」を聴く

くだんのアルバム「OIKOUMENE」の1曲目、「Takaya Mija」のPV。いかにもな映像が楽しい。



千手観音〜〜。ベリーダンスって流行ってるんですね。

彼らのYouTubeチャンネルには、ライブなどたくさんの映像が上がっているのでお楽しみあれ。
https://www.youtube.com/user/TheodorBastardMusic?feature=watch

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ロシアのポストロックバンド、Ned Hoperのニューシングル、「A man who only left home in the rain」が発売になりました。 [音楽:ロシア]

Ned Hoperは、サンクトペテルブルク出身のポストロックバンド。「raduga-701」というバンドを母体に、2007年頃から活動をしています。オーストラリアの作曲家、Ned Hoperと共演したのをきっかけにこの名前になったとか。彼らの音楽は、お洒落というか、知的というか、ジェントルな雰囲気に満ち溢れた、でもある意味実験的なアンサンブル。アンビエント/エレクトロニカ的な感触もあります。プログレと呼ぶにはお洒落すぎる、とでも言いますか。ポストロックって言葉はあんまり好きじゃないけど、やはりそれが一番しっくりくるのかなぁ。


メンバーは、
Vlad: guitar/vocal
br: drums
sp: synth
zm: synth/vocoder/theremin/flugelhorn
dn: electronic cello
テレミン(テルミン)やチェロを使っていることから、型にはまらないバンドなのはひと目でお分かりいただけるかと。ベースレスなのも特徴の一つ。基本的にインストバンドですが、「Mystification」ではオープニングの「A.M.B.」を除き、Vladのボーカルがフィーチャーされています。

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ロシアのモダンでお洒落なトラッド系バンド、「Yoki」 [音楽:ロシア]

最近見つけた面白いロシア産トラッド系バンド、「Yoki」。経歴等、よくわからないんですが、2003年にAlexei Stolyarov(Алексей Столяров)を中心に結成されたバンドみたい。


2005年にセルフタイトルアルバム、「Yoki(Yöki)」を発表。東欧トラッドをベースにしながらも、いわゆる無国籍なワールドミュージックのエッセンスを取りれた、ユニークなサウンドを作り上げています。基本的に女性2枚看板がボーカルを取る様は、まさに東欧的コーラスの印象ですが、2〜3曲目、「Uatuana」や「Kostroma」中はカリビアンな印象が漂ったりとか、だいぶ雑食系で楽しいです。

続きを読む


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽
前の10件 | 次の10件 音楽:ロシア ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。